戦国の石見を探る……邑南町の城跡や史跡を紹介

邑南町の城

参考図書・リンク

◆石見町誌

 昭和47年5月、石見町誌編纂委員会。
 石見町の歴史は、石見町誌なしには語れません。内容はまるで研究論文です。よくぞこのような素晴らしい町誌を出版して下さいました 。中世以降、特に「戦国の石見」の項は、「戦国の日本」と言い換えてもいいぐらいで、日本の歴史の中で石見町とその周辺がどのような位置にあったのか、よく分かるのですが、逆に石見町の歴史に触れる部分が少なくなっているのが残念です。

◆羽須美村誌

 昭和62年3月、羽須美村誌編集委員会。
 中世の邑南町周辺の歴史については、石見町より羽須美村誌の方が詳しいですし、読みやすいです。これは、発行時期を見て分かるように「石見町誌」編纂の反省が生かされているからなのだそうです。
 羽須美村は、高橋氏・口羽氏の拠点となった地だけあり、実に興味深い内容になっていますので、必見の書と言えましょう。

◆石見町の遺跡

 1983年、石見町教育委員会:編。
 昭和57年に行われた遺跡調査の報告書です。これが見たいと邑南町教育委員会にお願いをすると、PDFで見せて頂きました。電子化されています。

◆石見町内遺跡詳細分布調査報告書2

 1992年3月、石見町教育委員会:編。
 平成2、3年に行われた石見町内遺跡の詳細分布調査報告書です。主に矢上、中野の「たたら」跡について書かれてありますが、その中に「熊ヶ峠城2」の概要と縄張図が掲載されています。

◆日和城跡調査報告書

 1996年3月、石見町教育委員会:編。
「石見町文化財調査報告書 第15集」とあるので、他にもあるのだと思いますが、平成7年9月に行われた日和城発掘調査の詳細な報告書です。本丸跡の発掘調査の様子、出土品の内容など、大変細かいレポートがなされています。

◆日本城郭体系 第14巻 鳥取・島根・山口編

 1980年4月、新人物往来社:編。
 ひととおりの城跡については掲載されています。解説がなされているのは、旧:石見町では「熊ヶ峠城」「雲井城」「東屋城」の三城です。
 それにしても、謎の記述が多いです。何を根拠にしたか不明な面も多く、鵜呑みにするには少し危険な面もあります。

◆石見の城館跡

 平成9年3月、島根県教育委員会:発行。
 石見地域に存在する城跡を、国土地理院地形図上に示したものと、代表的な城跡の城郭図が掲載されています。島根の山城を訪問する際には必須の書と言えましょう。旧石見町では、雲井城と大谷山城(吉川陣所跡)の城郭図があります。

◆多胡左衛門尉辰敬 石見の戦国武将

 1995年、笠森惣市:著。柏村印刷出版部:発行。
 たまたま邑南町立石見図書館で見つけました。著者は矢上の人で、語り聞いたことを文献を元にまとめた本です。多胡辰敬の残した「多胡家家訓」を始め、余勢城とその戦いについて詳細が記されているので、非常に面白い本です。販売されていませんので、手に入れることはできません。ただ、あくまで伝承をまとめたもので、真実と思ってはいけません。

◆日貫の軌跡

 平成6年5月 岡本貢:著
 邑南町日貫地区の歴史を、中央の歴史と照らし合わせながら詳しく述べられています。何でも著者は半身不随の病魔と闘いながら、ワープロで原稿を執筆したという大作です。ただ、推測の部分も多く、また日貫地区に存在する姓と屋号を知らないと読めない部分も多いので、解読に苦労する本でもあります。

◆島根県邑智郡石見町民話集2 妖怪譚その他

 昭和61年7月、島根大学昔話研究会:編。
 島根大学教育学部国語研究室の方々が、石見町の明治生まれの人たちに聞いた民話を、そのまま掲載されています。テープ起こししたそのまんまなので、「それじゃあやれんけえ」など石見弁丸出しの文章が、なんとも味わい深いです。

◆石見国・邑智郷の民話と言葉

 上記の『島根県邑智郡石見町民話集(1)「昔話」』および『島根県邑智郡石見町民話集(2)「妖怪譚」その他』をまとめて掲載されている、旧石見町出身・天邪鬼さん作成のサイトです。
 「邑智郷の言葉」として石見弁の一覧や、写真など非常に楽しめるサイトになっていますので、オススメです。

◆島根県遺跡データーベース

 島根大学地域貢献推進協議会 遺跡データベース分科会:編。
 ネットで見れる遺跡データーです。遺跡についての概要、場所などが分かります。遺跡の位置は国土地理院2万5千分の1地図に表示されますので、城跡など実際に見たい人は、ここを参照された方が一番確実です。(でも、城跡では熊ヶ峠城だけ位置が示されていないんですよね。何故だろう……)

◆邑南町立図書館

邑南町立図書館 名前の通り、邑南町を代表する図書館です。場所は、旧瑞穂町の田所にあります。(地図)
 木目調の落ち着いた雰囲気で、施設も奇麗ですし、蔵書も充実しています。特に歴史関係は、邑智郡誌や各町村誌はもちろん、県内の市町村も揃い、また『石見誌』『石見の城館跡』などの資料、はたまた教育委員会から発行されている遺跡の発掘調査報告書なども閲覧することができます。これはすごい!
 私がお邪魔した時は、受付はお姉さん一人だけで暇そうにしていました。貸出しは専用のカードが必要で、町内の人は無条件で作れます。ただ、研究目的で県外の人もカードが作れるみたいですね。
 それと、コピーも可能。ただし、1枚15円です。

◆邑南町郷土館

邑南町郷土館 邑南町、特に旧瑞穂町の歴史資料を展示公開している施設です。これも旧瑞穂町の田所にあります。
 旧瑞穂町内の遺跡からの出土品、江戸時代から明治、昭和にかけての郷土品などを展示してあります。
 戦国時代関係では、二つ山城の概要と、陶磁器などの出土品があります。鉄砲の玉が一個ありましたね。
 あと、出羽鋼による刀剣の歴史と展示もあります。戦国期の出羽は、かなり有名で良質な鉄の産地でありました。
 私が訪問した時は、誰もおらず、館内はまっくらでした。管理のお姉さんに電気をつけてもらいましたね。説明もしてくれます。何でも質問してみましょう。

◆矢上公民館 歴史展示室

矢上公民館歴史展示(平成21年に「矢上交流センター」になってより、展示品はすべて田所の邑南町郷土館に移ったそうです。以下は古い記事ですので、ご注意ください)
 旧:石見中央公民館のことです。
 石見町の遺跡から出土した歴史品などが展示されていますが、公民館1階の奥に、なんとなく無造作に設けられているのが少し寂しいですね 。
 ほとんどが弥生、古墳時代のものです。有名なものでは仮屋で出土した2つの銅鐸がありますが、これはあまりにスゴすぎて、東京国立博物館にあります。
 その他で見物なのは、中野下茅場の下川原遺跡(養護学校付近)から出土した鉄刀や須恵器でしょうか。
 戦国時代関連は、日和の寺本氏から寄贈の甲冑、矢上の矢箱、手鏡などがあります。日和城発掘調査で出土した兜の小板は表示だけあって物がない。どこへ行ったのでしょう?

◆西国の山城

 島根、広島を中心に山城登りをされているトミーさんのブログ。

◆城郭図について

 当サイトに使用している城郭図は、邑南町教育委員会より特別に承諾を頂き掲載しております。他への転載など二次利用は固く禁止させて頂きます。快く掲載許諾を下さりました邑南町教育委員会の皆様には深く感謝しております。この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
 掲載写真については、管理人の撮影によるものですので、もし利用されたい場合はメールにてご相談下さい。

全国城跡関連のリンク

 >> 北の城塞 〜秋田の中世を訪ねる〜

 >> samurai World

 >> お城ネットワーク

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 >> 城めぐドットコム

 >> 山城攻城記……広島県の山城

 >> 堀切もえの富山県の山城探訪

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 >> 村影弥太郎の集落紀行

サイト管理人 紹介

 矢上出身の男性です。

 小学生の時、矢上の割田古墳を見学して歴史ロマンに思いを馳せるようになりました。小学4年生の時だったか、夏休みの自由研究で「石見町の歴史」と題してレポートを書いたのが懐かしく思い出されます。あれ、石見町誌を適当に1日で読んで仕上げたものですから、今から考えると正しく歴史を理解して作ったとは思えませんね。恥ずかしいことです。

 そして中学生の時は、家族旅行には必ず城跡を訪問し、姫路城や松山城など、城といえば天守閣や石垣のある城郭を目指していたものです。それがいつしか、天守や石垣よりも、森の中に潜む山城、つまり土の城に興味が移っていきました。
 なんでしょう、知識も無く訪問すれば、ただの何も無い山なのですが、よく見ると堀切や竪堀など、攻め来る敵から身を守る防御ライン、そして土塁や虎口など攻撃ラインが見えてくる……その興奮を味わうようになりました。

 矢上高校生の時、歴史好きの友達を連れて郡山城のみならず、雲井城や熊ヶ峠城に登りました。勉強も真面目にせずに、暇だったんですねえ。最近の山は、熊だのイノシシだの獣が出ますから、そう易々と登れないと思いますが、熊ヶ峠はいつかまた登りたいと思っています。

 高校卒業とともに故郷を離れておりますので、現在邑南町に住んでいる訳ではありません。このサイトについて何かご感想やご質問ありましたら、以下のメールフォームから送信して頂くか、こちらのメールアドレスまでお気軽にどうぞ。

※平成21年より、旧石見町メンバーによる「故里を探る会」の一員となった筈なのですが、何ぶん地元にいないものなので忘れられた存在になってる気がする。

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邑南町非公認キャラクター「邑にゃん(おおにゃん)」

 「ひこにゃん」に対抗して、登場した邑南町キャラクター。
おおにゃん 邑にゃん

肉球が「邑」の字が最大の特徴。

平成26年(2014)邑南町マスコットキャラクター選挙で敗退しました。
やはり天然記念物のハンザケには勝てません。
今後は勝手な活動で邑南町の歴史紹介を盛り上げて行くことでしょう。

 

 

 

 

 

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