戦国の石見を探る……邑南町の城跡や史跡を紹介

島根県邑南町(旧 石見町、瑞穂町、羽須美村)の城跡や史跡・遺跡を紹介しています。

二つ山城 写真集

 二つ山城は、石見国内でも益田七尾城についで歴史の古い山城です。築城は貞応2年(1223)と伝えられますが、この年代は実はハッキリしません。麓の永明寺集落に館を構え、初期の城跡は二つ山南側尾根筋の小さな規模であったと推測されます。
 現在の遺構は、毛利元就による石見侵攻の前線基地として使用された時期のもので、特に出羽氏が毛利元就の六男・元倶を養子にもらった時の形であると思われます。事実、本丸東側の一段高い郭は方形を保ち、敷石も存在することから、元倶の館として築かれた跡なのでしょう。
 ちなみに、本丸と西の丸では出土品種類に明確な違いがあるそうで、本丸の生活用品に比べ、西の丸は出てもかわらけ程度。実際は使われていなかったのではないかと見られています。つまり、神明空堀は完全に城を分断し、一城別郭と考えてもよさそうです。
 加えて、出羽元実が出雲国頓原に移封という事実は無いそうです。むしろ、毛利家の重要家臣として、別の重要な城を任されたのではないか、と推測する研究者もあります。出羽氏は毛利家の防長転封に従い萩に移りました。

 このページでは、二ツ山城跡の、西の丸周辺の写真を掲載しています。
 >>(次ページ)二ツ山城 本丸周辺
 >>(関連)二ツ山城の古い曲輪跡と永明寺集落
(撮影:2007年6月)

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二ツ山城 城郭図
二ツ山城 縄張図(『石見の城館跡』より引用)


二ツ山城 航空写真(Google map

二ツ山城 遠景
城の南、田所から見た二ツ山城跡遠景。

二ツ山城 城郭図
登山道入口にある城郭図。


山の中腹まで林道があり、駐車場もある。
上は駐車場からの登山道入口。

二ツ山城 天神丸
天神丸跡
ちなみに「泉水の段」郭の下に殿様池があり、
それが二ツ山城内唯一の水源になります。

二つ山城 西の丸
西の丸跡を北側から見る


南側から見た西の丸跡


お蔵の段。その名の通り伝承では倉庫があった模様。
中央部が一段高く、石積みが施されています。
二ツ山城内では唯一の石積み遺構です。


蔵の段より神明丸を奥に見る。
間は深い空堀となっている(神明空堀)


神明丸跡。東隣の舞殿の段より高く、西方向の守りを固める郭。
出羽氏が氏神を祭った場所との伝承があります。


舞殿の段。
神明丸より見下ろす構図


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